登録販売者として働く皆さんにとって、パートから正社員になることは憧れの一つかもしれません。しかし、実際にはその道のりはなかなか険しいものです。今回は、登録販売者がなぜ正社員になるのが難しいのか、また正社員になった場合のメリット・デメリットについてご紹介します。さらに、正社員になるための方法についてもお伝えします。
なぜ登録販売者が正社員になるのは難しいのか?
登録販売者が正社員になるのが難しい理由はいくつかあります。
応募時に資格が必要
ドラッグストアで正社員になるためには、ほとんどの会社で登録販売者の資格が必要です。新卒採用や、一部の企業で行っている第二新卒採用を除いて、登録販売者の資格を持っていない場合、正社員のポジションに応募することができない会社がほとんどです。
応募時に実務経験が必要
また、ドラッグストアで正社員になるためには、医薬品販売の実務経験が求められることも多いです。企業や勤務を希望するエリアによって、実務経験1年以上・半年以上・管理者要件など、応募時の条件が異なります。また、アルバイトやパートとして実務経験を積んでいる場合、限られた業務内容しか経験していないため管理者要件を満たしていても書類選考で見送りになることもあります。年齢を重ねると、店長経験など、年齢相応のしっかりした実務経験が必要になります。
昇格には店長からの推薦が必要
登録販売者の場合、正社員への昇格は店長からの推薦が必要なことがあります。店長があなたの能力や実績を評価し、昇格の意思を伝えなければなりません。しかし、店長の判断によって昇格のチャンスが与えられるため、昇格の道はなかなか開かれにくいといえます。
パートから正社員になるメリット
パートから正社員になることには以下のようなメリットがあります。
ボーナスが支給される
正社員になると、年末にはボーナスが支給されることが一般的です。パートの場合はボーナスがないことが多いため、給与面でのメリットがあります。
福利厚生がある
正社員になると、会社からの福利厚生が受けられることがあります。社会保険や退職金など、安定した生活を送るための制度が整っています。
パートから正社員になるデメリット
一方、パートから正社員になることには以下のようなデメリットもあります。
時給換算すると割に合わない可能性がある
正社員になると、時給制のパートと比べて給与が下がることがあります。時給換算すると割に合わないと感じる場合もあるかもしれません。
休日出勤の可能性がある
正社員として働く場合、休日出勤の可能性もあります。特に忙しい時期やイベントなどで、追加の勤務が求められることがあります。
正社員になる方法
パートから正社員になる方法はいくつかあります。
パート・アルバイトの募集が多い人手不足の時期を狙って昇格を打診する
人手不足の時期は、パートやアルバイトの募集が多くなることがあります。この時期に正社員への昇格を打診することで、チャンスをつかむことができるかもしれません。
社員並みの業務量でPRする
パートとして働く中で、自分の仕事ぶりや能力をアピールすることも大切です。社員と同等の業務量をこなし、結果を出すことで正社員への昇格を目指しましょう。
昇格が見込めないときは転職
昇格のチャンスが見込めない場合は、転職を考えることも一つの選択肢です。他の企業や店舗で正社員として働くことで、新たなスタートを切ることができます。
まとめ
登録販売者がパートから正社員になることは、資格や実務経験の要件、店長からの推薦など様々なハードルがあります。しかし、正社員になることでボーナスや福利厚生などのメリットが得られる一方、時給換算や休日出勤のデメリットもあります。正社員になるためには、人手不足の時期を狙ったり、業務量や成果をしっかりとアピールしたりすることが重要です。昇格のチャンスが見込めない場合は、転職も検討してみる価値があります。登録販売者としてのキャリアを考える際には、正社員への道も一つの選択肢として考えてみてください。